普通のサラリーマンは何を勉強するべきか
電車に乗っていると英語のテキストを読みながら、ラジオだかスピードラーニングを聴いている人をよく見かけます。
彼らはには三種類のタイプがいます。本当に仕事で英語を必要としている人、なんとなく自分のスキルアップのためになんかしなきゃとおもってるから英語やってりゃ潰しがきくだろと考えている人、石川遼、の三タイプです。
本当に英語が必要な人と石川遼にはこのまま頑張ってもらうしかないのですが、ただなんとなく英語を勉強している人に言いたい。
あなたは英語を勉強するべきじゃない！
もっと他にすべきことがある！
なぜ英語を勉強するべきでないか
英語の学習というのは非常にコストパフォーマンスが悪い。中高だけでも授業に費やした時間は800時間にも及ぶらしい。でも高卒時点で学校の授業だけで喋れるようになった人間を私は一人しか知らない。（死ぬほど頭の良いやつだった、たぶんもう死んだ）
日本のガラパゴス企業に就職しても未来はないと言われ続けてきた３０代以下の世代は大学での英語の授業のほかにも短期留学、駅前留学、フィリピンパブ通いなどに精を出し、英語の習得に努めてきたことでしょう。
そして、早い人は大学入学時点で、遅くともグローバル企業に就職した時点で気づくのです。自分が英語を頑張ったところで「帰国子女には叶わないや」と。
私が新卒で入社した会社では、同期の９０％以上が留学経験者でTOEICの平均はゆうに700を超えていました。ビジネス上で英語が使えるほどかと言われると、あやしいですが、日常会話は当たり前。それだけ英語がコモデティ化した世界でした。
なので、いまさら英語を勉強したところで「英語ができる人間」というふうにキャラ立ちすることは非常に難しい。周りがTOEIC700の中で英語ができるキャラを確立するとなると英語で論文を書いたり、人を笑い死にさせるほど面白いプレゼンができたり、とプラスαの能力が必要で、その習得にさらに何百時間も要することになります。
だからあなたがそんな風に惰性で勉強してても、英語が役に立つ日は万にひとつもこないし、ハニカミ王子と呼ばれてCMの依頼が来ることもない。良くて厚切りジェイソンのモノマネがうまくなるくらいでしょう。
英語なんて無理に勉強しないでよろしい。帰国子女がゴマンといるのだから、彼らに任せておけば良いのです。
では何を勉強すれば良いのか
帰国子女でも石川遼でもない一般企業に勤めているあなたが勉強すべきは、そう。プログラミングです。HTMLでもRubyでもVBAでも何でも良い。とにかく何か一つ基礎から勉強してください。すると普段使っているパソコンの作業にぐんと広がりが出てきます。
メール一つ打つにしても違いが出ます。今まで異なる文献から文章をコピペする際、いつもフォントが変わって不自然になっていたのが、テキストデータとバイナリデータの違いを知り、テキスト貼り付けの便利さがわかるようになったりします。
RubyかVBAをやればエクセルのif関数がものすごく単純に見えて、今までひとつひとつ手作業でやっていたことが全部関数で出来るようになったります。
一般企業においてパソコンに詳しくなることのメリットはこんなものではありません。部内で誰よりも詳しくなるとどういうことが起こるか。
とても偉い人からパソコンを見て欲しいとお願いされたりします。そうすると偉い人しか見てはいけない資料を目にすることになり、先輩や同僚よりもいち早く重要な会社の情報を知れることになるのです。
本社勤めのサラリーマンなんて1日の８０％はパソコンと向き合っているわけですから、パソコンが詳しい＝仕事が出来る奴というレッテルが貼られます。だって本当はめっちゃアホでもVlookupを知っているだけで、それを知らない人が１時間かけてやっていたことを３０秒でやっちゃうんですから。VBAを知っていれば毎月のルーティンで２時間かけていたことが１０秒で出来たりするんですから。
仕事は精確無比、そしてダントツで早い。仕事の効率アップについて上司先輩後輩まで指導できる。周りが知らない社内の重要情報もいち早く知っている。これで一目置かれなかったら体臭がめっちゃ臭いか悪霊が背中に憑いているかなので、別の対策を考えましょう。
ITとは無縁な業界にいる人ほどプログラミングを勉強した方が良い。パソコンスキルを競い合うライバルが少ないほど、ここはブルーオーシャンです。プログラミングなんて無縁だと思っている普通のサラリーマンこそ、スピードラーニグをかなぐり捨てて、プログラミングを始めるべきなのです。
そんなこと言われても俺はやりたくねーよと思ったでしょ。それがこの領域がまだブルーオーシャンたる所以です。キャラ立ちしたいならオススメです。
