モフモフになれたら

本と映画と仕事と考えたこと

2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

5月のまとめ

今月は映画は1本だけど、本は14冊も読めた! 今未読の本が本棚に26冊あるから在庫回転率2か月を切ってるんだ!もっと買わなきゃ不安! でも、今月は軽い本が中心だったから数が多くみえるだけで、今本棚に残ってるのは心してかからねばならない専門書ばかり…

夜の鼓動にふれる 戦争論講義

夜の鼓動にふれる―戦争論講義/西谷 修 ¥2,415Amazon.co.jp フランス系哲学者、西谷修先生の東京大学の一般教養「現代思想」の講義を収録した本。 本講義は高校を卒業したばかりの大学1,2年生を想定して組み立てられているので、思想に対しての予備知識なし…

渡部陽一さんの講演会

会社の組合の教育セミナーとして、あの戦場カメラマン「渡部陽一さん」の講演会が開催された。 本当にあのしゃべり方なのか、どんな修羅場をくぐりぬけてきたのか興味津津だったので、迷うことなく足を運んでみた。 第一声から、あの穏やかな美声が会場に響…

貧困の光景

貧困の光景 (新潮文庫)/曽野 綾子 ¥452Amazon.co.jp なぜアフリカ大陸には急速な経済発展中の「途上国」が現れないのだろう、とふと思い、アフリカに関する本を読んでみたくなった。 この本は貧困がテーマなのでアフリカだけでなく、南アメリカやインドの描…

電子書籍と2次元女性について

書物は情報を伝達する媒体に過ぎない。そうであるなら、当然、情報を伝達する媒体そのものの形状はどんなものでも構わない。ただ、情報量は多ければ多いほどいいし、物の大きさは小さい方が良い、質量は軽いほうが良い。その全ての条件において、電子書籍は…

人造救世主 アドルフ・クローン

人造救世主 アドルフ・クローン (角川ホラー文庫)/小林 泰三 ¥660Amazon.co.jp 過去と現在が行き交う物語構成。どうして主人公ヴォルフは英雄になろうと思ったのか、どうして戦うのか、その理由が明かされる。 結構、コテコテの展開で、最後は「ソードマス…

人造救世主 ギニー・ピッグス

人造救世主 ギニー・ピッグス (角川ホラー文庫)/小林 泰三 ¥540Amazon.co.jp 1巻からページをめくる手が止まらない、どんどん読み進めてしまう。 敵側からの闘いの描写と、味方側の描写両方を描くことで、謎が解明される手法は面白い。どうして、相手はそん…

ヴィレッジ

ヴィレッジ [DVD]/ホアキン・フェニックス,エイドリアン・ブロディ ¥3,990Amazon.co.jp 小さくつつましい村社会を生きる人々。 森には「語ってはならぬもの」がおり、お互い干渉し合わないことを約束している。 森を通らねば街にはいけないため、人々は村で…

現代版国富論?『不道徳な経済学』

不道徳な経済学──擁護できないものを擁護する (講談社プラスアルファ文庫)/ウォルター・ブロック ¥880Amazon.co.jp 1976年にアメリカで出版された「擁護できないものを擁護する」という本の超訳本。 売春婦や麻薬や偽札など、日本社会で不道徳と言われてい…

街場の読書論

街場の読書論/内田樹 ¥1,680Amazon.co.jp 手元に本がないと電車に乗れない、トイレに行けない、これを活字中毒というだろうか。いや、音楽があれば活字がなくても平気だから活字中毒ではない。何も見ない、聞かないでいることが、怖い。なにこれ、貧乏症? …

人造救世主

人造救世主 (角川ホラー文庫)/小林 泰三 ¥540Amazon.co.jp 小林泰三大先生の長編小説。今までのとは毛色が違って、超人バトルものだ。グロはあまりないが、怜悧で透徹な論理の世界は健在。 相手の超能力を論理的に分析する描写は、いままでのバトル漫画にな…

動き出した眠れる巨象『インド世界を読む』

インド世界を読む (創成社新書)/岡本 幸治 ¥840Amazon.co.jp インドについて勉強したかったのと、手元に本がなくて何でも良いから買いたかった、という気持ちがあいまって、衝動買いした1冊。 インドの歴史、経済、文化を網羅割いた新書、となんとも至れり…

世界史の臨界

世界史の臨界/西谷 修 ¥2,625Amazon.co.jp p36 西洋的歴史が成就し、それとともにヨーロッパなるものがそれの主体としての八鍬目を終えたとしても、それに代わる別の主体が世界の新しい歴史を導いていくというのではない。世界化の成就に伴って、ある主体…

深夜特急6

深夜特急〈6〉南ヨーロッパ・ロンドン (新潮文庫)/沢木 耕太郎 ¥460Amazon.co.jp インド旅行の最終日に読み終わった。 舞台はヨーロッパ、沢木青年が生き生きしているのがわかる。ローマ、マドリードというのはかくも陽気で旅行者に優しいのか。 バス停で困…

インド旅行紀6日目

今日の深夜1時の便でムンバイから香港経由で帰国する。インドからの国際便は3時間前チェックインが基本らしいので、10時にチェックインが必要。市街から空港まではタクシーで1時間かかるので、タイムリミットは9時。 最後のインドを思う存分楽しもう。 朝7時…

インド旅行紀5日目

ジョードプルで泊ったホテルにはネット環境があり、ひさしぶりに日本の情報に触れた。 となりで白人の女の子が、ものすごい勢いでフェイスブックに近況を書き込んで、高笑いをしている。本当に流行ってるんだなぁ、フェイスブック。 13時にはムンバイ行の飛…

インド旅行紀4日目

目を覚ます。朝の空気は昨日の熱波が嘘のように清々しい。 喉は相変わらず痛いが熱は大分ひいた気がした。正常というまでにはいたらないけれども、微熱、くらいだろうか。なんとか気力だけで今日のロングジャーニーを乗り越えねば。 今日はジャイプールから…

インド旅行紀3日目

アグラの朝が来た。 昨夜は、すこし身体に不調が出てきたので早く寝た。 朝、腹痛で目を覚ました。昨日のカレーのせいだろうか。味は薄いが、香辛料の匂いが強烈に聞いたあのチキンカレーのせいだ・・・。 インドの風は独特の匂いを運んでくる。それは食べ物…

インド旅行紀2日目

インドと日本の時差は4時間半。飛行中も寝続けており、身体時計は既に日本の時間からはずれていたため、インド時間の朝7時に目を覚ますことが出来た。昨夜は高熱が出ていた気がするが、今朝は熱が下がった気がする・・・。 病み上がりの独特な倦怠感は残りつ…

読書術のための読書『本は10冊同時に読め!』

本は10冊同時に読め!―本を読まない人はサルである!生き方に差がつく「超並列」読書術 (知的生.../成毛 眞 ¥560Amazon.co.jp 自分からは絶対に読まない本である。 読書が趣味と言ったら、会社の上司がこれを持ってきたのである。だから、読まざるを得なかっ…

人間の証明

人間の証明 (角川文庫)/森村 誠一 ¥700Amazon.co.jp 森村誠一の最大のヒット作『人間の証明』を読んだ。荘厳で深遠な雰囲気のあるタイトルに魅かれたのである。 しかも、ミステリーである。期待は膨らむばかりである。 独りの黒人が東京のホテルで朽ち果て…

深夜特急5

深夜特急〈5〉トルコ・ギリシャ・地中海 (新潮文庫)/沢木 耕太郎 ¥460Amazon.co.jp 自らの身の丈を知る旅から、一つの物語を結ぶ旅へと脱皮していく5巻。一人の画家を巡って、繰り広げられた愛の物語が、一人の旅人によって掘り起こされ、解放される・・・。…

インド旅行紀1日目

インド旅行紀を忘れないうちに記そう。 出発の日、目を覚ました瞬間から、違和感に気付いた。喉が痛い・・・そして、少し身体がダルイ。というよりも、前日、前々日から喉に違和感を感じてはいた。でも、旅行をキャンセルする訳にはいかない。すでに航空チケ…

粘膜戦士

粘膜戦士 (角川ホラー文庫)/飴村 行 ¥620Amazon.co.jp 粘膜シリーズ待望の第4弾!なんとなく3部作かと思ったけど、これからも粘膜ワールドはその菌糸を広げていく様子である。 本作は粘膜初の短編集。それぞれ、微妙にいままでの粘膜ワールドと関連してい…

2012年GW終わり

社会人生活最長の9連休も今夜で終わり。 インド旅行が苛烈すぎて、全然休んだ気がしないけど、同時に働こうという意欲も貰った休みだったので、結果的には良い休みだったと思うことにしよう。 書き留めておきたいことは沢山あるけど、また時間がある時にちょ…