モフモフになれたら

本と映画と仕事と考えたこと

2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

心を蝕む悪魔の書『ドリアン・グレイの肖像』/オスカー・ワイルド

呪いの書と言って良いかもしれません。人の生命力を削ぎ、邪念を亢進する言葉を呪いの言葉というのなら、この本は呪いの言葉が綴られた呪いの書です。 悪い本とか、読むべきでない、と言っているのではありません。むしろ全人類必読の書と言って良いほどです…

この闇と光/服部まゆみ

何度でも読みたくなる珠玉のミステリーと評判の本書。楽しい本が読みたくて、衝動買いしました。 盲目の王女レイアとクーデターにより王位を剥奪されたお父様のメルヘンチックだけど、どこか不気味な日常。 お話の中で、本を読み聞かせる場面が多々出てくる…

旅のラゴス/筒井康隆

面白い小説を挙げろ、と言われたら必ず話題に登る本書。古い本なのに、なぜか最近、書店で押されており、良いタイミングなので読んでみました。 タイトル通りラゴスが世界中を旅するお話。ここは科学が進歩する代わりに、瞬間移動や壁抜けなど、ちょっとした…

シンデレラ

大ヒット中の映画「シンデレラ」。 原作やディズニーアニメを知らず、イメージだけで知った気になっていましたが、想像と違うお話でした。もっと貧乏な少女が我慢に我慢を重ねて、最後に報われる、というお話だと思っていたのですが・・・・。 元々かなり裕…

イニシエーション・ラブ/乾くるみ

ラスト二行で世界がひっくり返る驚愕のラブストリーというお触れで、大きな期待を抱き読み始めました。3時間もあれば、読み終わる、とても読みやすい。社会人になってから遠距離恋愛、お金を節約するために疲れ果てて、会ってもケンカばかりの日々、なんて…

神様はバリにいる

事業に失敗し借金を抱えたアラサー女子がバリで”アニキ”と呼ばれる大富豪と出会い、人生を変えていくプチサクセスストーリーです。バリが好きで、バリでロケしたいが為に台本を作り、企画し、金を出した、そんな感じの映画です。 主人公の”アニキ”は実業家の…