モフモフになれたら

本と映画と仕事と考えたこと

リア・ディゾンと大学生ブロガー

www.jimpei.net


こういう記事を見る時の気持ちが何かに似ている。。
何だろうと考えていたのですが、2、3日考えてようやく見つかりました。

リア・ディゾン復帰のニュースを見た時に感じたそれです。
news.livedoor.com


1、別に本人の希望だから他人がとやかく言うことじゃない。
2、支持者は喜んでいる。
3、自身の市場価値を正しく算定できているか不安な感じがする

なんて、ところがなんだか私の心をざわつかせるのです。

まずはリアディゾンの方を考える。

身もふたもないことを言ってしまうと、グラビアアイドルなんて、彼女の顔と体と処女性に市場価値があるのであって、一度結婚して子供を産んでしまえば、その価値は著しく棄損されてしまう。残念だけど、そうなのだ。ファンは、「まだ誰のモノにもなっていない女の子」という物語(真実である必要はない)を土台にして、いつか自分と彼女が付き合ったらあんなことやこんなことをするんや、という夢を見ている。夢の中で、写真集を買い、CDを買っている。彼女も彼らの夢に支えられている。

この「まだ誰のモノにもなっていない」というところが男にとって一番重要なのだ。そこを分かっていない女性が多い。男が一番言われて嬉しい言葉は「○○君、いい人だね」でも「○○さんになら何でも話せちゃう」でもない。









それは










「こんなの初めて・・・」











だ。断言する。100人の男が「こんなの初めて…」と言われることが一番うれしいと答える。マジだ。

男が言われて嬉しい言葉ランキングがあるとすれば
1位「こんなの初めて…」
2位「え、こんなの初めて…すごい…」
3位「は、初めてだよ、こんなの…」
4位「あ、あかん、うち、こんなん初めてや…」
になる。たぶん14位くらいまで方言を絡めた「初めてシリーズ」が独占する。それくらい男にとって女性の初めては大事なのだ。

だから女性がアラサーになって良いレストランを周って味を覚えたり、年2回海外旅行行って世界の絶景を見たりすればするほど、男性は遠ざかっていく。だって経験値が増えれば増えるほど初めてが減るんだから。男性は女性に初めてを与えたい。ただそこだけに彼らの欲望は存するのだから。

このブログを読んでいる未婚の女性なんて一人か二人しかいないだろうけども、経験しない方が女性はモテる、とだけ言っておきます。海外旅行したり、ヨガのインストラクター資格を取って女磨きをするくらいなら、頭を壁ドンして今までの経験や知識を忘れさせた方が良いくらいです。


また話が脱線した。話を戻そう。



そうそう、リアディゾンは未婚でもちろん子供がいなくて、若くてスタイルが良くて美人だからみんな大好きだったのです。それが既婚ってかバツイチで子持ちで年も取ってスタイルが崩れてたら、誰も見向きもしないだろ、とツッコミたくなる、このこきに感じたそれと、今回の気持ちが似ていると言いたかった。


大学生ブロガーの独立宣言も
1、別に本人の希望だから他人がとやかく言うことじゃない。
2、支持者は喜んでいる。
3、自分自身が自身の市場価値を正しく算定できているか不安な感じがする。
なところが、リアディゾンのそれと相似形に見えるのです。

別にいいんだよ。どうでも。私、この人知らないし。ブログも全然読んだことないし。同じような世界に生きている人たちはすんごい支持してるし。

問題は3。
リアディゾンの「初めて」と「若さ」と「スタイル」は、彼の「現役早稲田大学生」というステータスと同じなんだよね。

現役大学生の価値って本当に凄いんだよ。だって、「早稲田の学生ですが」って言えばよっぽどの人でなければ大抵会ってくれるし、一瞬で信用を獲得できるから。マジで。だって考えてみて。

「早稲田の学生ですけど、一度会ってくれませんか」と東大の教授に手紙を書けば絶対に反応してくれるから。

「早稲田の学生ですけど、車乗せてくれませんか」とヒッチハイクすれば、一瞬で警戒は解いてくれるから、

「早稲田の学生ですけど、おにぎり食べさせてくれませんか」と田舎の農家のおばあちゃんに頼めば一泊泊めてくれるから。

マジで。

それくらい早稲田の学生というブランドには価値がある。リアディゾンの処女性と顔とボディくらい価値がある。いやそれは言い過ぎた。そんなにない。

でも凄い価値と言うのだけは本当。他の記事は全て嘘だけど、早稲田の学生に物凄い価値があると言うのだけは本当。あと、妻とのあれを想像したアレが辛いというのも本当。

はあちゅうが若い頃から、自身のブランド化に成功したのも、現役慶応大学生で、しかも女子大生、そしてめっちゃくちゃ美人だったからです。確かに努力家だし行動派だし、文章も上手いし、めちゃくちゃ美人だけど、やっぱり現役慶応大学生というブランド価値なくして、いまのはあちゅうはなかったと思う。彼女が賢いのは、慶応大学というブランドを脱いだ後の生存戦略をきちんと考えていたところ。当時、周囲の人は彼女が電通に就職すると聞いて、本当にガッカリした。私もガッカリしたもん。はあちゅうほどの人がサラリーマン・社会の犬にならねばならぬ不合理。あなたなら一人で楽しく稼いで生きていけるよ、若者のロールモデルになってくれよ、と思った。嘆願した、悲嘆した、悶絶の上失禁した。嘘、そこまでじゃない。
でも、今「元電通」という経歴がめちゃくちゃ生きている。業界人にもめっちゃ効くし。おっさんおばさんバブル脳世代には元電通カードの効果はテキメンだ。はあちゅうが今でもトップブロガーなのは現役慶応美人女子大生から元電通の美人作家にうまくジョブチェンジできたからだと思うんですよ。皆の期待通り、そのまま独立していたら、ここまで影響力を持ち続けられなかったと思う。今出来上がっている社会を動かしているオジサン達の考えって結構堅牢だからね。若者の勢いだけでは生き残れないんだ、ホントごめん。おっさんたちってそれなりにすげーんだ。


なんで早稲田の学生にそんなに価値があるかと言うと、先人たちが築き上げてきた実績のお陰なんだけど、もっと言うと世の中の期待が彼らの価値を膨らませているんだよね。

「おお、早稲田の学生かね。将来はきっと日本を動かす偉いセンセになるね、期待しているよ、ほれ、おむすび食べてくかい?」という善意を一身に受けてるんだよ。

彼の記事で言うと、フリービンタやヒッチハイクという形に変えて、世の中の期待を受けている。
だから、優秀な学生はこの善意に応えるように精進して欲しい、と私は思う。

この先人たちの実績+世の中の期待を「自分の全能感」と見誤ってしまうと、リア・ディゾンみたいなことになる。


別に私は大手企業に勤めてきちんと研修を受けた方が自身の成長になるとか言っている訳ではない。人事がやる新人研修なんて全て例外なく、無意味だと心から思う。あんなものに価値を見出している人は旅で人生観変えてろって思う。


ただ、この人のブログを読んでいても、何の独自性も、創造性も、知性も、積極性も感じないから不安なのです。この人から現役早稲田大学生というブランドを取って生きていけるのかな、と。周りが誉めそやすから自尊心が肥大化してやしないか。

肥大化した自尊心は、乙武さんのような事態を引き起こすことにもなる。

乙武洋匡さんと岡田斗司夫さんの「自己肯定感」という魔物 - いつか電池がきれるまで

素晴らしい分析。肥大した自己肯定感というバケモノを持て余してたからこそ、あのレストラン事件もあったような気がする。

2016/03/25 19:15

特にやりたいことがあるわけでもなさそうだし。ちゃんとした企業で働きながらブログ運営しても良いんじゃないかなぁ。
まぁ、もう遅いよね。。

リア・ディゾンはまだぎりぎり20代。元々、傾国の美女だから、まだ大富豪の第三夫人になるくらいのチャンスはある。私だって、彼女から求愛されたら、一週間悩んだ末に、お付き合いを開始するだろう。

彼はどうするんだろう。大学生ではない20代男への世の中の風当たりは思っているよりも強いと思うよ。。特に何かしたいことが決まっているわけではない若者は就職人気ランキング順に就活していくべき、というのが私の意見です。

nanikagaaru.hatenablog.com


彼が成功したら、俺ももう一度リア・ディゾンのファンに戻る。
頑張って。