モフモフになれたら

本と映画と仕事と考えたこと

就活工学 僕は内定を証明しようと思う

恋愛工学では

モテ = ヒットレシオ×試行回数

と言われています。

ヒットレシオとはお持ち帰りできる割合です。ヒットレシオを上げるのにはテクニックや経験が必要ですが、試行回数を増やすのは気持ちの問題です。


就活工学の考え方も同じです。

内定ゲット数 = ヒットレシオ×応募件数

内定をとるにはヒットレシオ(内定を取れる割合)を上げるか、応募件数を増やすしかありません。応募件数を増やすのはモテと同様気持ちと根性の問題です。ヒットレシオを高く維持しながら沢山の会社に応募しまくるのが内定ゲットの最短ルートです。

では個人レベルでヒットレシオを上げるにはどうしたら良いのか。

就活市場全体で見ると、ヒットレシオの総数は

ヒットレシオ = 内定数/応募数

で求められます。なので個人レベルでヒットレシオを高く保つには内定数を多く出す企業を選択的に受けるという戦略が有効です。

面接での印象操作や自己分析の方法論とかは今回触れません。誰もが同じ能力で、面接の成否は完全にランダムに決まると言う世界観で機械的に考えてみましょう。


ヒットレシオを高く維持するために一番避けなきゃいけないのはマスコミ業界です。テレビ、新聞、出版社なんてのは一社ごとの採用数5~10名の超狭き門です。しかも、テレビの華やかな世界や、出版業界の知的なイメージから、大学生からの人気が物凄く高い。体育会で大騒ぎしたい連中も、本ばっかり読んでアカデミックな世界にどっぷりはまっている連中も同様にこぞってこの業界を目指します。さらに、マンガやテレビでOLが活躍するラブコメは8割はこの業界の話です。(働きマンもたらレバ娘も僕らがいたも10日間で男を上手にフル方法もそうだ)そのせいでゆるふわ女子大生も大勢応募してきます。余裕で5000~10000人の応募があり、倍率500~1000倍も当たり前の世界。私が就活した時の角川書店は倍率2000倍超えだったらしい。この業界を狙うなら1000件の会社に応募しないと期待値1を超えられません。本気で目指すなら1000社受ける覚悟で望みましょう。恋愛工学で言うと上の上、モデルとか女優とか、生まれた時からちやほやされていた方に相当します。1000人から言い寄られている女性を口説く自信あります?私にはありません。エントリーシートでこの会社をdisっても多分効果はないのでやめましょう。

次に避けたいのは商社。採用人数は100人超えが多いですが、それでも応募総数が10000を超える人気業界なので倍率150~200倍は固い。会社の絶対数が少ないので、期待値を上げるために試行回数を増やすこともままなりません。恋愛工学で言うと上の下とか中の上くらいですかね。


ではどこを狙えば良いのか。まずは銀行です。メガバンクは採用人数2000人に迫ります。10000人の応募があっても倍率5倍!1社受ければ期待値が0.2、これは熱い。採用日程の関係で全てのメガバンクを受けるのは難しいですが、地方の銀行でも○。採用人数はメガバンクよりも少ないですが、応募者も地元に限られるのでヒットレシオは高く保たれています。就活工学生にとっては必ず当たっていきたい会社ですね。恋愛工学で言うと、美人じゃないけどなんかモテる、オープンマインドな子って感じでしょうか。

次いで、証券、保険。ここも大手は採用人数500~600名。10000人の応募があれば倍率20倍。就活工学生は応募件数を増やして期待値を稼いでおきたいところ。

あとは大手メーカーとか小売りとかとにかく沢山採用するところを手当たり次第うけまくる。これで期待値1を目指しましょう。させ子です。させ子をガンガンナンパすれば良いのです。




ちょっと冗談が過ぎました。させ子ではないです、会社は。会社はしません。あしからず。



ちなみに私が内定を貰った会社の倍率は当時20倍だったらしい。空前の売り手市場だったとは言え、破格の低さですね。そりゃ受かるわ。。ただ5年後の転職先の倍率は7000人の応募に対して20人の採用だったらしいので、大変厳しい道のりでした。時勢が変わると、ここまで倍率が変わってしまうのが就活市場。


とりあえず就職しないと不味いので。内定を貰って、力を付けてから好きな業界に行く、というのも立派なキャリア戦略だと私は思います。とくに多額の奨学金を借りている学生は、希望の会社に入社するために就職浪人という手も使えませんから。

とりあえずモテまくって、相手を見る目を養ってから、結婚相手を決めるのと似てますね。

とりあえずモテまくる空しさと行きたくもない会社を受けて一喜一憂する空しさも同じかもしれませんが・・・。

なにはともあれ、内定が欲しいなら、多くの内定者を出す企業を沢山受けるのが重要。1、2名しか取らない会社を何百社受けてもなかなか難しいよ。