モフモフになれたら

本と映画と仕事と考えたこと

働くことに迷った時は

自分の仕事に対する考え方を整理したくて、久しぶりに内田先生のブログを読み返してみました。

人間はどうして労働するのか (内田樹の研究室)

本当に良い文章だと思う。

経済活動が重要なのは、経済活動に参与するプレイヤーの「資格」に「市民的成熟」という条件が付されているからである。
貨幣そのものは富ではない。ただの貝殻であり、金属片であり、紙切れであり、電磁パルスである。
幼児でも参加できるなら、その経済活動は人類学的な意味ではもう「経済活動」ではない。
労働の目的は「人間の人間性を基礎づけること」である。
端的に言えば「大人になること」である。
より具体的に言えば「適切なしかたで贈与が行える人間になること」である。

その通りだと思う。
逆に言うと、人間性を損ない、幼児化を促進し、不適切に人から奪うような行為は「労働」ではない。「働く」とは言えない。

その行為を通して、人間性が基礎づけられ、贈与できる大人になれるのであれば、仕事としてやるべきことだと思う。

その行為を通して、人間性が損なわれ、市民的成熟を妨げ、人から多くモノを奪うようであれば、仕事として止めなくてはならない。




今、新規事業立ち上げの中で、相当な苦境に陥っています。

まさにHard Thingです。


何が正解なのかは分かりません。でも迷った時は、この価値観に立ち戻ります。


それは「大人になること」を促進する行為か。


市民的成熟に繋がるのか。


こうすることによって、私は世の中に多くのものを贈与することが出来るのか。


ここが踏ん張りどころ。
頑張ろう。