たばこの効用
僕は嫌煙家だ。
それも極度の嫌煙家である。
そんな僕でも、最近、たばこを吸えば良かったと思うことが頻繁にある。たばこを吸う人間ならメリットがあるだろうなぁと思うのだ。
僕が働いている業界やその周辺業界の喫煙率は異常だ。
めっちゃくちゃ高い。
男社会だしガテン系だし技術職だから、たばこを吸わない人を探すほうが難しい。
研修に行くと、僕以外全員喫煙家だっていうことがよくある。ありすぎる。
一般的には喫煙率は下がっていると言われているし、大学時代の時の友人の喫煙率も異常に低かった。
10人に一人いるかいないかってくらいの割合だった気がする。
やっぱり、頭を使う人たちはたばこを吸わないのかなぁ。
経済的に恵まれていない人の方が喫煙率は高そうだなぁ。
でも、今の僕の仕事は、男社会の中でガテン系の人たちとどううまく付き合えるかが非常に大事になってくる。そういう社会では喫煙エリアでのコミュニケーションが超有効なのだ。ふらっと仕事をさぼってたらおかしいけどたばこを吸うのはなぜか許される空気がいまだにある。そして、喫煙家の方が多いのだから、日常会話や仕事の情報など事務所で話せない話題は喫煙エリアで話されてしまう。とくに上層部がたばこを吸わないとなると、喫煙エリアは彼らのオアシスになる。低級社会のルサンチマンが蠢く場所と化す。普通に見苦しいけど、仕事をするうえではそういう付き合いも重要だと思う時が多々ある。それゆえ、こういう世界にいると嫌煙家には何も情報が回ってこない。非常に肩身が狭い。
喫煙エリアにいればみんなふらっと集まってくるし、仕事の時間でもおとがめなし。
たばこを通じて何気ない会話をするところから仕事の信頼関係も生まれおいしい情報も入ってくるかもしれない。
なんて思うと、たばこって非常に有利だな、僕も吸った方が良いのかな、とか思ってしまうわけだ。
10月からの値上げでもみんな辞めないだろうな。経済的な負担がどう、とか考える人はこんなところにはいないからなぁ。
でも、僕は絶対に吸わない。
健康がどうとかじゃなくて、臭いが嫌いだから。
僕は僕なりのやりかたを探すしかないなぁ。
人間関係は難しい。
でも、どこかに自分を評価してくれる人がいるから、頑張ろうと思えるよね。
明日から、新世界!!