モフモフになれたら

本と映画と仕事と考えたこと

トルコ旅行③

イスタンブール

ニセモノ ニセモノ ニセモノ

今まで海外の都会で行ったことあるのが、パリ、サンフランシスコ、ロサンゼルス、ベルリン。

それらを観ても、都会の具合ではやっぱり東京には適わないと思っていた。

東京って世界一ごちゃごちゃしてるんじゃね?ともうすうす思っていた・・・

けど、イスタンブールはその比ではなかった!!

まず、人がすげぇ、超いる、平日の朝から超いる!

観光客なのか働いているのか知らないけど超いる!!

渋谷のセンター街みたいな人ゴミがずーーーーっと続く。

なんか、全部ごちゃごちゃしてた。

急に店がなくなるとかなかった。店ばっかりだった。

飲食店が超ある。ってかトルコ料理屋しかない。みんな一日中ケバブ食ってるのかってくらいトルコ料理屋がぶわああああってある。

でも、チェーン店とかじゃないから、なんだか景色と一体になっていてすごく活気のある街並みにみえる。

アコムとかレイクとか消費者金融の看板もないし、パチンコ屋もない、コンビニもカラオケもない。

ばらばらのはずなんだけど、景色に統一感がある気がする。

到着した時に、現地のガイドさんがいた。実家が日本人をたくさん相手にしている雑貨屋さんらしく日本語がものすごい上手い。ノリもなんだか日本的!

ドユトコカンコウシタイ?と聞かれたので

女の子と喋りたい、と応えると

ハハハ、ホントノコトイイナサイ、サイゴマデスルガイイデショ

と言って、なんだか伝手をたどって良い女の子を紹介してくれる感じにまでなった。

まぁ、でもそういう目的できた旅行じゃなかったから、それは断って、現地の人が楽しむ喫茶店に連れてってもらった。

そこで水たばこを体験。

全然、たばこの煙い感じがなく、味はレモン。すごく軽くて美味しい。でも体に悪いみたい。

日本で流行らないのはなんでだろー。普通のたばこより100倍良いけどなー。

昼から観光名所らしい名所を回る、なんとか宮殿とか、モスクとか・・・

その宮殿の前の広間で、なんだか子供たちが大勢で大騒ぎしていた。

行ってみると、すぐに何十人もの子供たちに囲まれる

ウェアアーユーフロム?

ジャパン!と応えると

スシースシーワサビーワサビーとみんなで大騒ぎした後、トルコ語でなにやらわめいて写真撮られまくり!!

超モテ期がきたのかと思った。

ニセモノ ニセモノ

いいなー、子供たちは!

中学生だったみたい、遠足みたいなもんか、外国人の写真を撮ってこいっていう社会の授業か、わかんないけど、この時が一番楽しかった!

その後、アウトレットモールでmaviのイスタンブールTシャツを買い、夕方、ベリーダンスショーへ。

ベリーダンスショーは食事つきで90€とかガイドブックには書いてあるけど、これは観光客用の値段で、トルコ人が予約すれば55€くらいになる、とガイドさんが教えてもらい、予約してもらった。

本当に割引になった。

ベリーダンスショーといっても、前座みたいなのがかなり長くて、小学生のお遊戯会の様なレベルのショーが2時間近く続いて、かなり寒かった。でも、トルコの伝統的な踊りらしい。

たぶん、祭りとかでみんなで踊るようなやつなんだろう、一般人がその場で踊れるような演技だから観てて何の芸術性もないし、面白味もなかった。日本の盆踊りみたいなもんかな。

ベリーダンスショーは、まぁ、なかなか、綺麗だった。踊る人によって全然印象が違う。

上手いんだけど色気がない人とかセックスしか連想できないような人とか、奥が深いんだなぁ。。

ショーを見に来ている人は各テーブルで国ごとに分けられていて、イランからオーストラリアから、世界中の観光客が集まっていた。

最後に、各国ごとから女性を一人ずつ選び、ベリーダンスショーを習うっていう演目があった。

みんな、遠慮がちに舞台に上がって、最初は足を前後に動かすだけとか超簡単なダンス講座。

次にすこし腰を上げたり下げたりする運動。

まぁ、素人だからこんなもんだろって思ったら、

「最後に一人ずつ舞台の中心で踊ってもらおう」とか言いだした。

ええええ!

こんな世界中の人が見ているのに、音楽に合わせていきなり自由に踊れって言われても困るだろーーーー・・・

ニセモノ ニセモノ ニセモノ

・・・・・・って

ええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!

踊れるのかよ!!!!

イラン人もオーストラリア人もブラジル人もブルガリア人も、一人3分ほどの持ち時間をフルに使って舞台を縦横無尽に舞う。セクシーかつ大胆に・・・

アジア人が参加しなくて良かった・・・次元が違いすぎる・・・

外人って誰でも踊れるんだな・・・

いきなり舞台の上で音楽に合わせて踊れって言われて踊れるんだな・・・

たまげた、まじで・・・負けた・・・完敗・・・・

なんか、すげぇ凹んだ。

自分たちって何もできねぇなって。

英語も大してできねぇし、何よりいきなり舞台の上で踊れねぇし・・・そんなやついねぇし・・・普通踊れるし・・・

男二人でイスタンブールの悲しい夜を過ごした・・・。

次の日はグランドバザールでお土産を買おうと出かける。

道に迷ってたら突然トルコ人が話しかけてきた。

ニホンジン?ワタシオクサンニホンジン。モシヨケレバアンナイシテアゲル。

グランドバザールハヤチンガタカイカラオナジモノデモミセノソトヨリタカイ。

カウナラミセノソトデカッタホウガイイ。

イッショニイッテヤスクシテモラオウヨ。

と善意むき出しで話しかけてきた。

ちょっと警戒したけど、言っていることに少し説得力があったので一緒に回ることに。

グランドバザールでは値札はない。

いくら?と聞いてから値段が決まる。

おそらく顔を観て値段を決めているんだろう。

はっきり言って、僕はこの手のプロである。

毎日、どうやって安く買い取って高く売りつけるかだけに頭を使ってお金を貰っている。

お金をもらっている以上、この道のプロである。

買い手有利に交渉を進めるには鉄則がある。

それは欲しがらないことである。

欲しがった時点で、買い手の負けである。

だって、欲しいんだから、その人の欲望に応じた価格で購入する羽目になる。

その人にとっての価値で金額が決まってしまう。市場価値とは関係ない。

だから、交渉の必勝手段はその逆だ。

つまり、欲しがらないこと。

いらないものを買う時が一番強い。

向こうは売るのに必死だから、値段を下げてくる。

ゼロよりは少しでも売り上げが欲しいのだ。

自分のペースでやれば、この方法に準じれたんだけど、善意のトルコ人が仲介に入るため、値下げしまくったあと、「他の店で聞くわ」とかいう非情な手段が使えなかった。

グランドバザールでの流儀と言うか、礼儀があるのかもしれないけど、商売としては非常に弱気にならざるを得なかった。

一つ35リラを4つで100リラ

1つ45リラを10リラ

くらいで満足してしまった。

というか、日本の慣習ならこれだけまければ相当、良い買い物をしたと思うだろう。

でもグランドバザールは違うらしい。

彼らは20,30上乗せしてくるレベルじゃあない。

普通に10倍から始めると考えた方が良い。

100リラといってきたら『じゃあ、10リラだな』くらい強気で言っても良いくらいだ。ホントに。

100といってきてじゃあ90!っていうんじゃあ完全に負けである。

10分の一からスタートした方が良い、マジで。

地球の歩き方には「最初に色々回って相場を調べておこう」と書いてあるが、グランドバザールを回っても相場なんて絶対にわからない、これは断言できる。

あそこはあそこの商慣習がある。普通の感覚じゃあない。

10分の一からスタート、これが鉄則だと思う。

それじゃあ、可哀そうと思うなら、高く買ってあげた方が良い、ただ、安く買うための手段として、こういう方法があるっていう話ね。

まぁ、結局善意のトルコ人には150円くらいのお菓子を買ってあげた。それでバイバイ。

良い奴だったんだか、なんか良く分からなかったな。

この日の昼に空港へ。

長いトルコ旅行もこれで終わり。

本当に楽しかったなー。

心が洗われるとはこのことだ!

感受性が戻った。青空を綺麗だと思い、食事を美味しいと思い、人との出会いが嬉しくなり、毎日明日がくるのが楽しみであった。それが人間のあるべき姿であると思う。そうやって人生を過ごすものだと思う。

1年半まるで忘れていた人間らしさを取り戻せたよ。

カッパドキアであった日本の学生たち

パムッカレであった小学生たち

イスタンブールであった善意のトルコ人

宮殿であった女子中学生たち

ショーであった世界各国の美女たち

ツアーガイドのアニキとぺらぺら兄ちゃん

みんな、ありがとー。

いまこれを書いているのは、もう火曜日の夜。

社会復帰して2日!

すでにストレスフルなことが起き過ぎていて、心が荒んできているのが分かる。

また、夏くらいに海外旅行行こう。

世界を観に行くんだー!