東京島
無人島に流された男たちの中で女が一人、どうなる・・・?
ていう構想から生まれた話なんだろうと思う。
この設定は面白いな、男たちは女を祀り上げて大切に扱うだろうな、っていうところは凡人でも思いつく。
そこからどう発展させるかが作家の腕の見せ所。
最初、女は体躯のがっちりした強い男の傍について、楽園のような生活を享受する。
でも、彼の独裁はすぐに滅んで、文化人たちの統治が始まる。
だんだん、男たちは女以外へ興味を向けていき、自分たちの宗教みたいなものさえ作ってしまう。
くだらない女に飽き飽きしてきて、甘えっぱなしだった女は居場所を失う。
この辺の発想は面白い。
それでも、女は女の最大の武器を駆使して生き残ろうとする。
いろんな男たちを通り過ぎては裏切って、強かに生き抜く女の話。
男目線で観ると、なんだこの女・・・・頭おかしいな、って思う。
もう木村多恵は美しいと思えないほど、この映画の中では醜く映る。
女であること以外、何の魅力もない女。
女目線で観ると、男たちってなんて自分勝手なの!って思うらしい。
くじ引きで結婚させたり、飽きたらポイだし。
すっごく不快な気分になるみたい。
観る人によって感じ方が全然違う映画みたい。
まぁでも、最後の方の展開はすんごいテキトー。
もうどうでもいいやって感じで作ったのがすごく伝わってくる。
んー、普通に観なくていい映画だったや。