速さは全てを解決する『ゼロ秒思考』の仕事術 赤羽雄二
ゼロ秒思考の続編的な位置づけです。メモ書きを実践して、自分の劇的成長を感じが方はぜひ、この本も手に取られると良いと思います。
- 作者: 赤羽雄二
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2015/01/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ゼロ秒思考を実践すると地頭が鍛えられ、めきめき頭の回転が早くなります。これはすなわち、全ての仕事を早く、効率的に、間違いなく進めることにつながるのですが、本書では、さらに具体的なアドバイスにまで踏み込みます。
メールの打ち方、パソコンの単語登録、PCファイルの作り方、会議の進め方等。
なかでも印象的だったのはこの三つ。
マトリックスフレームワークの練習
縦に好き/嫌い、横に得意/不得意のボックスを作って、好きで得意、好きで不得意、嫌いで得意、嫌いで不得意の4象限で自分のやってきたことをまとめる、みたいなフレームワークのことです。「物事を理解する」というのは、それが何でないか、を線引きすることです。蝶々と蛾の違いを判別できて、はじめてこの2種類を認識できる様に。(厳密にいうと明確な線引きはないらしいですが・・・)このフレームワークは何でないかを明確に線引きする練習になります。それはつまり、物事を的確に瞬時に理解する練習ということです。
上記の4象限で自分のやってきた仕事について書いてみると、自分が将来何を目指すべきかわかってくるかもしれない。休日にやることについて書いてみたら、残りの人生で何を成し遂げたいかわかるかも。人間関係でも良い。
この練習もメモ書きと一緒にやっていこうと思います。
ポジティブフィードバック
人間ダメだしされるよりも、褒められた方が気分が良い。気分が良い方がやる気があがるし、もっと頑張ろうと思える。だからフィードバックは基本的にポジティブにするべき、という赤羽さんの人間観が素敵です。私もこういうリーダーについていきたい。こういうリーダーになりたい。避けるべき人もいる
人間は基本的に頭が良い、人は褒めた方が気分良く効率が上がる、というとても前向きな人間観を持っている赤羽さんが言う、というところに説得力があります。ホントにそう思う。何度話してもその度に嫌な思いをするような相手、毎回毎回揚げ足をとり、ねちねちと絡むような相手、どう言っても結局はこちらが悪いという結論にしかならないような相手、なぜか常に嘘が多い相手とは、まともにやり取りしようと思わない方がよい。相手は正常ではないからだ。
こういう相手は、問題が起きるのはこちらのせいだと言い張り、多くの場合、それを信じ込ませる。こちらが悪いから相手の機嫌がこんなに悪い、相手が嫌な思いをしている、と考えてしまうように仕向ける。思い当たる症状に関してネットで調べれば詳しい説明がすぐ見つかるはずだ。
もしそうだったら、逃げ出すしかない。接触そのものが災いを呼ぶ。全力、最速できっぱりと線を引く。いっさい関わらないようにする。
世の中にはどうしても合わず、一緒にいるだけで嫌な気持ちがしてくる人がいるものです。相手が全面的に悪いならまだ良くて、「自分が悪いような気にさせてくる」というところがやっかいです。これは本当に気分が滅入ります。だって原因は自分、のような気がしてるんだから。
でも、赤羽さんのいう通り、そういう奴とは離れた方が良い。間違いない。うん、そうしよう。
この本も示唆に富んでいますが、まだの方はまず『ゼロ秒思考』をオススメします。