シリコンバレー流のチームワークが学べる『SPRINT 最速仕事術 あらゆる仕事がうまくいく最も合理的な方法』
GRITと似た装丁で最近売れているビジネス本です。
SPRINT 最速仕事術――あらゆる仕事がうまくいく最も合理的な方法
- 作者: ジェイク・ナップ,ジョン・ゼラツキー,ブレイデン・コウィッツ,櫻井祐子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2017/04/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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スプリントとは、アイデアをプロトタイプのかまちに素早く落とし込み、顧客とテストすることで、平日の五日間で重要な問題に答えを出す手法のことです。
月曜日にビジネスフローをマッピングし、何が問題なのか定義する。
火曜日にソリューションを洗い出す。
水曜日に誰を採用するか決める。
木曜日にプロトタイプをつくる。
金曜日に顧客とテストし学習する。
以上のことを具体的な方法論でもって説明してくれるのが本書です。
月曜日の問題定義はとても重要。誰のどんなアクションが重要なのかを外すと成功も失敗も分からなくなるから。そこは丁寧に書かれていて良かったのですが、問題は次だ。
火曜日のソリューションを出すところ。本来はここが一番のポイントだと思うのです。しかし、本書では社内外のアイデアを拾ってくる、という風にさらっと書いてあるだけです。それが出来たら苦労しません。元々アイデアマンが複数人集まってるからできる芸当なのかもしれません。
全体を全てマネしてスプリント出来るかは疑問ですが、エッセンスは大変勉強になりました。ただし、「あらゆる仕事がうまくいく最も合理的な方法」を紹介する本ではないような気がします。「何かを大きく変化させたい事業」向けですね。