モフモフになれたら

本と映画と仕事と考えたこと

コンサルティングとは何か/堀紘一

今、社内でコンサルティング会社を起用してみようかという話が出ており、どんなものなのか事前学習してみました。ドリームインキュベータの創業者で元BCGの社長、堀紘一の本です。

全ビジネスマン必読と帯には書いてありますが、この本は”まだ社会に出ていない学生向け”の本です。コンサルティング業界に少しだけ興味があるけど、どんな人がいて、どんな仕事をして、どのくらい大変なのかわからないから知りたい、という人のために書かれた本です。

参考になったところは ・コンサルティングはグラフが命。右軸、左軸の値が決まれば、それでほとんど完成。 ・事実しか語らない。願望や哲学は語らない。 ・トップが本気にならないと起用しても意味がない。 といったところです。

この本の中で首尾一貫しているのは堀紘一氏の「俺すごいんだぜ。俺の言うことはすべて正しい」という明け透けな傲慢さです。幼稚と言ってよろしいくらいの傲慢さです。自分の言ったことはすべて正しく、自分の言うことを聞かなかったものはすべて失敗した、と事後的に、選択的に語る行為は、卑怯を通り越して、憐れでさえあります。

この人、本当に頭良いのかな。本当に頭の良い人ならこの本を読んで、堀紘一のことをどう思うか、コンサルティング会社のことをどう思うか、容易に想像できると思うのですが・・・。もしくは、相手がどう思おうと、論理的にそういう結論になるのだから、仕方ないじゃないか、というのがコンサルティングの正しい態度だから、かもしれませんね。