モフモフになれたら

本と映画と仕事と考えたこと

12月から最近のこと、転職について

バタバタして、あまり書く時間がなかったのですが、久しぶりに日記を付けたいと思います。

11月の末に、ある会社の就職説明会を受けました。転職活動本格化宣言は以前にしましたが、どの会社もweb申し込みの時点でお祈りされてしまい、全く進展のない状態が続きました。ですが、この会社だけ、web申し込み➡説明会にこぎつけることができ、たったそれだけのことが大きな一歩と感じられました。

そもそも、なぜ転職かというと、転勤したくないというのが一義的な動機でした。関西の風土がとても気に入ったので、転勤のない会社に勤め、広い庭つきの一戸建てを買い、犬に囲まれて暮らそうと夢見たのです。

しかし、突然、私のライフプランがガラッと変わりました。私の恋人が突然、関西圏から離れたいと言い出したのです。関西圏の学校に通うストレスは相当なもので、毎日思い悩み、体調を崩すほどでした。関西で就職しなければならないことを想像するだけで、絶望的な気持ちになるようでした。

そこで、方向転換することに決めました。丁度、説明会に行った会社も全世界展開している商社だったし、人類は定住向きの生き物ではないことも本で読んだし、健康管理センターの関西弁の看護師さんすげー怖かったし、関西に拘ることないなと。

さらにもう一つ事件が起きました。このブログにもちょくちょく書いてあるとおり、2012年末からプログラミング言語の勉強を始めました。会社で使うのはVBAくらいなので、100%役に立つ訳ではありませんが、上司先輩が抱えているパソコンの問題を解決したりとか、簡単なプログラムを組んでみたりとかしているうちに、すっかり社内でパソコンキャラが定着したのです。

その内、部署に出入りしている情報部の方と懇意になり、新しいシステムのことについて、ちょくちょく話をしてくれるようになりました。そんなある日、東京出張中、呼び出され、情報部に来てくれないかと打診されました。後日、Googleとのミーティングにも参加させてもらい、社内での新たなキャリアプランが見えてきました。

大げさですが、自分の人生に三つの道が伸びている様な気がしました(丁度その時、車を運転していて国道の分岐点だったからかもしれない)。このまま今の部署、つまり大阪に留まって、定時に帰りながら、プログラミングの勉強をすすめ、早急にwebサービスを展開するのが一つ。情報部、つまり東京に異動して、最先端の技術を学びながら、家ではプログラミングを進めるのが一つ。そして、もう一つが、転職。

一つ目は即座に却下しました。こんな馬鹿げた仕事を続けていくと心が貧しくなると思ったから。確かに定時に帰って好きなこと出来るけど、毎日8時間退屈でばかばかしい時間を過ごすのは、もう耐えられなかったのです。それに大阪に留まるのは、彼女的にまずい。

二つ目は魅力的でした。東京に移住できるし。Googleと一緒にシステム開発が出来るなんて、プログラミングスキルを延ばすには最適な環境です。ただ、根本的なところに問題がありました。そのシステムがこの会社、というかこの社会にどんな良い影響を及ぼしているのか、というところです。システム屋というのは、仕組みをつくることに夢中になって、その仕組みが一体外部へどんな付加価値を提供しているのか、意に介さない人が多いです。うちの会社がまさにそれでした。シェアを取られ、売上が低迷し、人材が流出している今、古いシステムを最新ものに変えるという作業が、どれだけ意味のあることなのか、いくら考えても分からなかった。結局、いらないもののための仕組み作りを強いられるのであれば、今の部署と同様、心が廃れていくだけなのでは、と思いました。

なら、もう三つ目しかありません。何もかも新しい環境に身を置こう。新しい街、新しい仕事、新しい人生の中で、自らの環世界を広げていこうじゃないか。

都合の良いことにSPI試験も突破し、12月初旬から一次面接が始まりました。5年ぶりの面接ですから、上手く答えられる自信もありません。聞かれるであろう質問をリストアップして、どんな論理で答えるかだけを準備し、面接に臨みました。

面接自体は、面接官の方が緊張を解いて下さった御陰で終始和やかに進み、自分の伝えたいことをきちんと説明することが出来ました。

結果は合格でした。

嬉しかった。というか、自分が人に認められていくというプロセスそのものが面白かった。これで終わりでも良いくらい。そう思うと、次の面接も非常に涼しい気持ちで臨めました。

2次試験は、名古屋で行われました。しかも自腹・・・。転職活動とはかくも金がかかるものとは。でも、もう乗りかかった船です。新幹線代は痛いですが、行くしかありません。

8対1の緊張感のある面接でした。しかも、今の仕事について、かなり突っ込まれ、しどろもどろだったかもしれません。

”今の仕事にやりがいがあるのか”とか”そうすることによって何の価値が生まれるのか見えない”とか言われてしまい図星でした。今の仕事に不満があるから転職活動する訳で、でもそれが原因で落とされるのなら、もはや諦めるしかないなと、開き直ることにしました。

結果は、即、通過でした。驚きです。

次は東京での最終面談。新幹線代も出るので、意思確認なのでは、と淡い気持ちで行くと、豪奢な応接間に通され、もの凄く美人な秘書さんに案内されました。

2次面接より和やかに終わり、最後は健康の状態とか、引っ越しが出来るか、とか採用を前提とした質問ばかりでした。

12月の半ばに行われた最終面接でしたが、結果がなかなか来ない。年明けになるかもしれないと事前に言われていましたが、ここまで引っ張ると期待しない訳には行かない。

そして、運命の12月26日。ついに電話が鳴りました。

結果は

合格でした。

なんと商社に受かってしまった。しかも、商材は今勤めているところと同じ。笑うしかありませんが、本部を超えた異動もありえるとのことなので、将来的には食料部門でセラード開発を実現することも夢ではなくなったのかもしれません。

ということで、4月1日から東京の商社に転職します。web開発は進めますが、仕事も楽しんでやれたらいいなと思ってます。