モフモフになれたら

本と映画と仕事と考えたこと

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 1 【通常版】 [DVD]/入野自由,茅野愛衣
¥2,100
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夏休み実家に帰っている間、何もやることなかったので、アニメを観た。 めちゃくちゃ感動してしまった。 超平和バスターズというグループを作って秘密基地で活動(遊び)をしていた幼少時代。 アイドル的存在の『めんま』の事故死をきっかけに、彼らは自然と離れていってしまった。 そして、高校生になった現在。 当時リーダーだった頭脳明晰スポーツ万能『じんたん』は幼馴染の死と母親の死から心を閉ざしてしまい、高校受験にも失敗。馬鹿ばかりの学校なんて行きたくない、と不登校引きこもり。 少女時代。いつも『めんま』を羨ましく思っていた『あなる』は『じんたん』と同じ高校に入り、ギャル達と不埒な生活を送る。 『ゆきあつ』と『つるこ』はエリート高校に進学。二人はいつも一緒にいるが、他の人が近寄りがたい雰囲気を醸し出している。 当時チビでおっちょこちょいでみんなの弟的存在だった『ぽっぽ』がたくましい巨漢になって秘密基地で生活を始める。 そんなところに、成仏できずにうろついている『めんま』の霊が『じんたん』の目の前に現れて・・・彼女の姿は『じんたん』にしか見えないのだが、彼女を成仏させようと、彼の生活は再び動き始める・・・・。 全11話、止められず一気に観てしまった。最終回は涙と鼻水でぐじゅぐじゅになった。 両想いの『じんたん』と『めんま』をみているしかなかった『あなる』と『ゆきあつ』の切なさ その二人が理解し合っているのを憧れていた『つるこ』の孤独 いつも元気に明るく周りを照らしている『ぽっぽ』が抱えていた悪夢 『めんま』の本当の願い 『じんたん』のみんなを思う心 彼らの恋愛模様が幼少期の大きな喪失と青年期の焦燥と絡み合って、絶妙なメロディを奏でる。 これは名作中の名作だ。 『あなる』と『ゆきあつ』のキャラはすごくよく出来ていた。カッコつけているけど、本当はすごく繊細で、人間味にあふれている。どこにでもいるようで、なかなかいないような圧倒的な優しさを持っている。 主題歌もすごく良い。OPの疾走感も良いし、EDの切なさも心地いい。そして、歌に入っていく演出も神がかっている。 100点のアニメだった。 いやー、アニメって素晴らしいなー。もっといっぱい観たい。