モフモフになれたら

本と映画と仕事と考えたこと

ドラえもん のび太のひみつ道具博物館

大ヒットしているみたいなので、久々にドラえもん観てきました。 ドラえもんの映画は33本目ですが、私が観ていないのは6本。藤子先生が生きている間の作品は全て映画館で観ていたのですが、それ以来質がどんどん落ちていくのが悲しくてあまり観に行かなくなりました。

今回は、完全オリジナルストーリーですが、感動あり、笑いあり、ミステリーありの完璧な映画でした。

新しくなったドラえもんを観て毎回思うことが二つあります。

一つ目、オープニングテーマが素晴らしい。 昔のドラえもんの、あのOP”こんなこといいな できたらいいな”からの引き継ぎだなんて、もの凄いプレッシャーだったことでしょう。だって全日本人の耳に馴染んで定着して血肉となってしまった歌なんですから。それでも、今のOPはそのプレッシャーを跳ね返してしまうほど素晴らしい出来。キャッチーだし、ドラえもんの可愛らしさとワクワク感全てを兼ね備えています。聴くたびに感心してしまう。

二つ目。ドラえもんのキャラが変わった。 大山のぶ代さんの時のドラえもんって世話焼きのおばさんみたいなキャラクターだったように思います。小学生に一人だけ混じっている人格者、保護者みたいな。でも、今のドラえもんってのび太と同じ目線なんですよね。一緒に喜んで、怒って、失敗しちゃう友達。最初はちょっと違和感あったけど、ドラえもんは”友達”だから、こういう関係が本来のドラえもんなのかもしれませんね。

私、めちゃくちゃドラえもんが好きなので、ここでおススメのドラえもん映画TOP5を紹介したいと思います。

5位 ドラえもん のび太と雲の王国 言わずとしれた名作中の名作。環境問題への警鐘をこんなにも早く鳴らしていたとは驚きですね。人間が環境を好きな様に破壊していたツケとして、僕たちのドラえもんがあんな目に遭ってしまう・・・。この映画の影響で、環境意識がめばえ、地球温暖化がだいぶ遅れたんじゃないかと思うほどです。

4位 ドラえもん のび太の海底鬼岩城 初期の頃の名作です。ドラえもんのファン界隈では未だに人気が根強い”バギーちゃん”が大活躍するお話。海底の中でテキオー灯が切れたら・・・という想像してしまい、幼心に恐怖を植え付けられた記憶があります。バミューダトライアングルアトランティス大陸の設定などオカルト好きの大人が観ても胸が熱くなる設定です。ポセイドンに追いつめられた時の、絶対絶命感はドラえもん史上最高と言っても良いかもしれません。地球が滅びるところまで追いつめられた後に、迎えるラストは号泣必至。

3位 ドラえもん のびたの魔界大冒険 中期の名作。もしもボックスで”科学”の代わりに”魔法”が使える世界に変わったお話です。美夜子さんが大人っぽくて、綺麗でカッコいい!ドラえもんの映画キャラの中で一番好きかもしれない。この映画で外せないのが”メデューサ”の存在。リメイク版では美夜子さんのお母さんだってという設定に変わっておりちょっと可愛らしくなっていますが、初期版はマジで洒落にならないくらい怖いバケモノです。しかも時空を超えて追いかけてくるし、石にされちゃうし、このキャラがトラウマになった子供は日本に100万人はいるんじゃないでしょうか。この映画のハイライトは、石ころ帽子を被ってみんなで大魔王デマオンの城から撤退するシーンです。スネ夫ジャイアンも捕まり、のび太の石ころ帽子も駄目になってしまう。そこで美夜子さんがのび太の身代わりになって悪魔達の所に飛び出していくのです。「あなた魔法が使える?悪魔と戦える?あなたが捕まったら、誰が地球を守るの!?」と言いながら去って行く美夜子さん。泣きながら、かならず再帰を誓い逃げるのび太。ここで私は絶対泣いてしまいます。(たぶん10回は観たけど、泣いちゃう)

2位 ドラえもん のび太ドラビアンナイト アラビアンナイトの絵本の世界に入って冒険する話。しずかちゃんが絵本の中で迷子になって悪いやつに奴隷にされる可哀想な役です。物語自体はすごくオーソドックスで、夢溢れるアニメの王道をまっしぐらという感じです。ただ、エンディングテーマの『夢のゆくえ』がヤバい。武田鉄矢作詞、白鳥英美子の歌。大人になった時にこの映画をもう一回観た時に、自然と子供のときのあのワクワク感を思い起こさせる曲になっているのです。すごく切ないのに清々しいほど美しいメロディ、夢いっぱいの歌詞。自分が小さい頃にみたドラえもんと今見返しているドラえもん、そこで感じた気持ちの変化と自分が過ごしてきた時間、それさえがこの映画の中に包まれている様な気がして、涙が止まらなくなるのです。(私だけか)

1位 ドラえもん のび太の大魔境 はい、出ました、一位。知る人ぞ知る初期の名作。この映画は半端じゃない。何が凄いって、伏線がすごい!胸が躍るような大冒険を求めて、いつもの5人と謎の犬ペコがアフリカにあるヘビースモーカーズフォレストへ向かうのです。秘密道具に頼らないで、自分たちの力で乗り越えようと、みんなに喝を入れ続けるガキ大将ジャイアン。ところが、この冒険の先にはとんでもない事態が待ち構えているのです。アフリカ奥深くに根付いた超巨大文明と地球征服を企む悪の軍団に彼らはなす術もなく追い込まれてしまう。精神も身体もボロボロになり、刀折れ矢尽きた、誰もが諦めた時に、一人立ち向かったのは、ガキ大将ジャイアンだったのです。自分がみんなを巻き込んでしまったという責任感と、みんなを守るガキ大将という役割を一身に引き受け一人命を捨てにいくジャイアンの背中。もうこのシーンほど胸が熱くなるものはありません!ジャイアンは男の中の男!!

以上が、私のドラえもん映画ランキングです。 なんで、こんなに好きなんだろう、ドラえもん