安全地帯XI★Stars★「またね・・・。」
僕は玉置浩二の大ファンだ。ブログのタイトルの『ニセモノ』も玉置さんのソロアルバムの名前から取ったものだ。はっきり言って玉置さんは桑田さんや桜井さんクラスの大天才だと思っている。
もともと、好きになったきっかけは玉置浩二のソロアルバムからだから、これぞ安全地帯!っていう曲調が気に入っているという訳ではない。
『ワインレッドの心』とか『悲しみにさよなら』とか今なら良い曲だと思うけど、これだけではファンにならなかったと思う。
玉置さんの中ではバラードやるなら安全地帯という風に決めているらしい。
安全地帯のアルバムはⅠ~XIまで11枚出しているけど、休止中にソロ活動をしていたりするので、一枚の間はすごく長かったり短かったりする。
僕が思うに安全地帯Ⅷと安全地帯Ⅸの間には厳然たる進化がある。
Ⅸ以降の安全地帯は少し玉置浩二のソロよりなのだ。マイナー調の都会的なバラードではなく、牧歌的でポップな歌が多い。
僕はソロの音楽からファンになっているので安全地帯Ⅸ以降のアルバムの方が好きだ。
ⅨⅩは名盤だから、またいつかここで紹介したい。
今年の春に発表されたXIのアルバム。
少し聴くとかつての安全地帯、という感じがしたけど、聴けば聴くほど味が出る。
都会的なマイナーバラードも復活させつつ、ポップなナンバーもはさんでくる。
一曲目の『またね・・・。』
すごくシンプルな曲調。サビがどこかも分からない感じだけど、聴けば聴くほどハマってくる。
これも玉置さんのソロっぽい雰囲気。
優しい歌い方から始まるけども、2回転調した後はシャウトに近い高音まで行く。
最後は、優しい声で「またね」
くー、良いねぇ。これぞ、玉置浩二の歌い分け。ささやく様に歌うこともシャウトすることも、うまく混ざってる。
『Cherry』はバンドスタイルだからカッコよさが出せる。まさに大人のバンド安全地帯。
『Bye Bye』は石原真理子に向けて作った歌らしいけど、これも良いよね。
悪いものって強かったりする だから 弱い 弱い 心を合わせ 生きていこうね
すごく繊細な玉置さんの恋愛模様を表している気がする。
メロディも耳に残る。
『ボードビリアン ~哀しみの道化師~』
このアルバムで一番好きかもしれない。
疲れ切った旅人と~のメロディと歌い方はもう玉置さんの真骨頂だよね。
サビのコード進行は
I→I7→Ⅳ/Ⅲ→Ⅳm→Ⅰ/Ⅴ→Ⅳ♯m-5→Ⅱm7→Ⅴ→繰り返し
すごくベース音の移動が綺麗。
ワイドショーで玉置さんが色欲じじいみたいに扱われてるのがすごく悲しい。
「いい歳こいて恋愛楽しんでいますっていうのがみっともない」という風潮。
玉置さんはそんなこと分かってるでしょう。
『ニセモノ』を作った人だよ?
あんな歌詞を書いた人だもの。
自分がどんな目で見られているかも分かっているし、これからどうなるかも分かっている。
それでも、ああいう行動をとってしまう玉置さん。
まさに 哀しみの道化師 ボードビリアン なんだなぁ。。