孤狼の血
- 出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
- 発売日: 2018/11/02
- メディア: Blu-ray
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ヤクザ映画というものを初めて観ました。一緒に観た彼女にはめちゃくちゃ不評でしたが、私としては素晴らしく面白い映画でした。
マル暴を演じる役所広司がカッコイイ!!迫力が半端じゃない。ヤクザより怖い。全くカタギに見えない。
粗暴で下品で身も心も汚い。なのに、何か惹かれるものがある。登場人物が全員、役所広司演じるガミさんを慕っているのがわかる。観客もガミさんを嫌いになれない。こんなに酷いことしているのに。こんなに無茶苦茶な人間なのに。役所広司の表情一つ一つに、言葉の節々に、人間の愛らしさというか、どうしようもない人間の魅力、病みつきになりそうな臭いを嗅ぎとってしまう。決して良い臭いではないのだ。ラベンダーとか取り込んだばかりの布団とか、そういう臭いではなくて、犬の肉球の裏とか、ガソリンスタンドとか、くんくん嗅いではいけないけど、ついつい嗅いでなんとなく心が満たされてしまう、そういう臭いなのだ。
松坂桃李もウブでクレバーなキャリア刑事にぴったりで素晴らしかった。この二人をキャスティングした時点で本作は歴史的名作になることが決まっていましたね。本当に素晴らしい俳優ばかりでした。