モフモフになれたら

本と映画と仕事と考えたこと

ビジネス本

時代を過ぎた本『ビジョナリーカンパニー 時代を超える生存の原則』

もっとも有名なビジネス本のひとつ『ビジョナリーカンパニー』を読みました。Amazonのレビューでは激賞の嵐ですが、個人的には、退屈でバランスを欠きビジョンの見えない駄本と感じました。理由を述べます。 1、ただの経営史『ストーリーとしての競争戦略』…

マンガでわかる! マッキンゼー式 リーダー論

マンガでわかる!シリーズ。「マンガでわかる!マッキンゼー式ロジカルシンキング」の続編です。マンガでわかる! マッキンゼー式 リーダー論作者: 赤羽雄二,大舞キリコ,星井博文出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2016/04/08メディア: 単行本この商品を含むブ…

私の嫌いな『「好き嫌い」と経営』/楠木建

楠木先生の本三冊目です。経営判断や競争戦略には正解がなく、好き嫌いでしか判断できないという場面に遭遇します。スターバックスの創業者が全店舗全席禁煙にしたのも、「喫煙者も楽しめるカフェ」が嫌いで「タバコの匂いがない、コーヒーの香りを楽しめる…

怪盗キッドがあざ笑う本 『ストーリーとしての競争戦略 優れた戦略の条件』 / 楠木建

楠木建先生の本、2冊目です。確かに読み物としては非常に面白い本です。500ページありますが、のめり込んで読めるので一週間の通勤時間で読めてしまいます。(片道1時間かかるんだから、そりゃ読めるか) 競争戦略論という経営学の一分野を扱っている割には…

マンガでわかるビジネス書シリーズ

とてもとっつきやすいビジネス書のマンガシリーズ。最近大好きです。お昼休みにサクッと読めるので、お仕事の気分転換にも良いです。 マンガでわかる!孫子式 戦略思考マンガでわかる! 孫子式 戦略思考作者: 長尾一洋,石野人衣,星井博文出版社/メーカー: 宝…

凄まじい効果『ゼロ秒思考 頭が良くなる世界一シンプルなトレーニング』

ビジネス書のベストセラー「ゼロ秒思考」の紹介と実践結果の途中報告です。ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング作者: 赤羽雄二出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2013/12/20メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (8…

起業家と野心家にオススメの本 ビジネス・クリエーション! ビル・オーレット

ビジネス・クリエーション! ---アイデアや技術から新しい製品・サービスを創る24ステップ作者: ビル・オーレット,月沢李歌子出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2014/12/12メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (1件) を見るいま、プ…

子育て論から幸福論まで『好きなようにしてください』 続き

本当に面白い本です。内田樹先生の「疲れすぎて眠れる夜のために」以来の衝撃です。まだまだ紹介したい言葉が沢山あります。 P106 自分の中の「機が熟した感」、これがキャリアについての意思決定にとってとても大切だというのが僕の見解です。 よく直属の先…

それを言っちゃおしめーよ、な悩み相談『好きなようにしてください たった一つの「仕事」の原則』  楠木建

このブログに紹介されて手に取った本です。御多分に洩れず、私も衝撃を受けました。素晴らしい本を教えてくださってありがとうございますShinさん。www.outward-matrix.com 読み終わった瞬間、2週目を読み始めたビジネス書はこれがはじめてかもしれません。…

一日でざーっと読んだビジネス本

本好きあるあるだと思うのですが、歴史小説を読みたい時期、哲学書を読みたい時期、どうしてもドストエフスキーのクドイ文体が読みたい時期など周期的に来るものですよね。ちょっと前までドゥルーズとかニーチェとかに挑戦していたのですが、さっぱりピーマ…

『自分のアタマで考えよう』を読んで「考える」とはどういうことか考えてみよう

はてなブロガーの有名人ちきりんさんの本です。ブログはよく読むけれども、著書は読んだことがなかったので、メルカリで買ってみました。なのでちきりんさんには印税が入りません。すいません。ブログで紹介するので許してください。自分のアタマで考えよう…

シリコンバレー式 自分を変える最強の食事/デイヴ・アスプリー

シリコンバレー式 自分を変える最強の食事 作者: デイヴ・アスプリー,栗原百代 出版社/メーカー: ダイヤモンド社 発売日: 2015/09/18 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (5件) を見る どこの本屋でもビジネス本ランキングのTOP3に飾っ…

ビジネスパーソンのための 結婚を後悔しない50のリスト /大塚寿

ビジネスパーソンのための 結婚を後悔しない50のリスト 作者: 大塚寿 出版社/メーカー: ダイヤモンド社 発売日: 2012/09/28 メディア: 単行本(ソフトカバー) 購入: 3人 クリック: 14回 この商品を含むブログ (4件) を見る そろそろ結婚したいなと思ってい…

あえて、レールから外れる。逆転の仕事論/堀江貴文

「絶歌」が出版されることの是非が問われているけれども、別の意味でこんな本出していいのかという問題定義をしたくなる本です。まず堀江貴文著と言っていいのか。この本は各分野で個性的な成果を発揮している成功者が自身の半生や仕事観を語っているものを…

考具/加藤昌治

最近、仕事で頭を使うことが多いのです。何も決まったことがない中、0から考え始めなきゃいけない状況に置かれます。 流れ作業で決まったことをテキパキやるのは楽だし、達成感もあるので、昔から、結構好きです。今までの会社人生でも、決められたことを決…

マッキンゼー式 世界最強の仕事術

マッキンゼーの元社員が書いたマッキンゼーの紹介本です。内容は前読んだ「コンサルティングとは何か」とほぼ同じ。コンサルタントはマジ天才、マジ激務だけど喜びはひとしお、論理的思考と体力が肝、等。 この本を読んだ後、仕事で本当にマッキンゼーの方と…

コンサルティングとは何か/堀紘一

今、社内でコンサルティング会社を起用してみようかという話が出ており、どんなものなのか事前学習してみました。ドリームインキュベータの創業者で元BCGの社長、堀紘一の本です。 全ビジネスマン必読と帯には書いてありますが、この本は”まだ社会に出ていな…

我が闘争/堀江貴文

我が闘争 作者: 堀江貴文 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2015/01/14 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (3件) を見る 敵を作ろうとしているとしか思えないタイトルは相変わらずの調子です。どう考えても、ヒトラーの『わが闘争』とかけている。この…

アイデア・メーカー/山口高弘

アイデア・メーカー: 今までにない発想を生み出しビジネスモデルを設計する教科書&問題集 作者: 山口高弘 出版社/メーカー: 東洋経済新報社 発売日: 2015/01/09 メディア: 大型本 この商品を含むブログを見る 私は私で個人的にwebサービスの開発→独立を夢見…

ZERO to ONE/ピーター・ティール

シリコンバレー界隈では超がつくほどの有名人らしいピーター・ティール氏の起業指南書です。日米同時に発売されたばかりなので、本屋の店頭で山積みされており、意識高い系の人達必読の書みたいな扱いになっています。 はっきり言って面白くない本です。ピー…

お金持ちになれる黄金の羽の拾い方2015

橘玲の小説のファンなのでAmazonからこの本を推薦され、買ってしまいました。 まさにしょうもない本です。 お金を増やす、または消費を減らすテクニックが不動産、保険、税務などに分けて丁寧に説明されています。ただ、右も左も分からない学生や新成人に向…

野心のすすめ/林真理子

ちょっと前に話題になった新書です。 低位安定志向に偏った現代の若者の価値観にキックを喰らわせる指南書。 本屋の本を持ち込めるスタバで立ち読み(座り読み)。 3行でまとめると ・高い目標を掲げないことには、中くらいの達成もなし得ない。 ・一流の人…

グロービスMBAマネジメントブック

会社の昇格基準の中にグロービス社の主催するGMAPという試験で合格点をとらねばならず、仕方なしに読んだ本です。これ一冊でマーケティング、経営戦略、企業会計、ファイナンス、(あと組織論とか)も学べて、要点だけコンパクトに納まっていて非常に読みや…

里山資本主義/藻谷浩介、NHK広島取材班

新書『デフレの正体』で一躍脚光を浴びた藻谷浩介さんの最新本です。前作では、不景気の正体は生産労働人口の低下であることを指摘し、その解決の為には女性を活用すべきという非常にクリアな論旨を展開しました。 この本は、グローバル時代におけるマネー資…

海賊と呼ばれた男/百田尚樹

第10回本屋大賞を受賞し、150万部突破したという本書。出光興産の創業者、出光佐三をモデルにした歴史経済小説です。上下巻あって、かなり長いです。 そこそこ面白い小説ですが、そこまで人を熱中させる魔力を持った話ではない気がします。たしかに、この…

○に近い△を生きる 「正論」や「正解」にだまされるな/鎌田實

心が弱っている時に、こういう本は癒されます。一杯の温かいスープの様な新書です。 鎌田實さんという方は諏訪中央病院の名誉院長を務めている方で、数々のベストセラーを生み出したコラムニストでもあるようです。風貌も仙人のようで親しみやすいし、文章も…

感動の自叙伝『ゼロ』/堀江隆文

ホリエモンの反省を綴った自己啓発本です。本当にやる気になれる本でした。本のタイトルである『ゼロ』というのは、堀江氏自身が、ライブドア事件後懲役を受け、出所してきた『ゼロ』地点にいる、という意味と、誰でも『ゼロ』地点からはかけ算(つまり楽で…

独立を目指す人に必読のビジネス書『小さなチーム、大きな仕事』

web界隈では伝説となっているビジネス書です。それもそのはず、この本の著者が営んでいる会社37signalsはRuby on Railsを開発をした会社なのです。少数ながら天才の集まりで、持続的に利益を出しているモンスター企業です。でも、彼らに通底する哲学は非常に…

人はなぜ「死んだ馬」に乗り続けるのか

ちょっと前に、本屋の先頭にならんでいたビジネス本です。このジャンルは代謝が速いので、もう端っこの方に追いやられているかもしれません。角川の株主優待でいただきました。 タイトルの「死んだ馬」とは、今死んだような気持ちで従事している仕事のことで…

データ・サイエンティストに学ぶ「分析力」

今流行のデータサイエンティスト、ビッグデータに関するビジネス書です。実際のアメリカの企業が、どんな情報をどんな風に分析して、どんなアクションをしたか、ということが細かく説明されている良書です。『統計学が最高の学問である』は最低の駄本でした…